信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

腰が引けている

 はじめて管理職になった時に言われたことを思い出します。腰の引けた教師にしないように指導しなければならない。腰の引けたというのは,学校現場の諸問題に対して逃げ腰にならないように,当面の問題から目を背けて正対して立ち向かうことができないようにならないように,という意味です。後回しにして先送りしたり,自分で対処せずに誰かに責任等を押しつけて逃れたり,ということも含まれています。
 生徒指導の「さしすせそ」を何度も書いてきました(直近ではhttps://ob1989.hatenablog.com/archive/2020/02/04)。現場での諸問題への対応の基本であると捉えています。起きてしまったことは理由の如何はあるにせよ,起きてしまったのですから時間は戻りません。なぜあのときこうしなかったのかとかあのときの指導が間違っていたんだとか言っても前には進みません。これからどうするのか,どうすることが最善ではないしても最良なのかを一緒に考え判断し具体的な行動として起こしていくことが必要であり重要でありかつ大切です。
 今,どうしたら良いのか,今日中にどうしたら良いのか,明日どうしたら良いのか,1週間後にどうなっていたら良いのか,1か月後にどうなっていたら良いのか,1年後にどうなっていたら良いのか,そして20年後にどうなってほしいと願っているのかをみんなで一緒に考えましょう。